超辛純米酒についてのご紹介です。
日本各地で辛いお酒を「鬼ごろし」と呼んでおりますが、当初は鬼の様に頑強な男でも酔い潰れてしまうくらい混ぜ物の無い旨い酒という意味でつけられていたそうです。
それがいつの間にか「鬼を退治するくらい辛い酒」に意味が変化したそうです。
この逸話から、弊社では超辛純米酒に秋山巌先生の山頭火「鬼」版画ラベルを使用させていただきました。
超辛とは酒蔵によって辛さの度合い(レベル)が違いますが、弊社では純米酒の日本酒度(メーター)で+8以上と設定しております。
酒を辛くするには、
①仕込配合を前急型として、発酵に勢いをつける。
②醪の品温管理において最高品温を高めにして発酵力を強くする。
③アルコール添加で辛くする。アルコール度数30度のアルコールは日本酒度で+52.5と辛いので。
という製法があります。
弊社では、香味バランスを重要視し低温発酵しているので②は行っておりません。
また、弊社ではアルコール添加をしない純米仕込ですので③も行っておりません。
香味バランスの調和を求めて醸した超辛は、辛いというよりもむしろ切れ味が冴えるスッキリとした味わいの酒質となり、お料理の脂を洗い流して口中をリセットしてくれます。
酸もしっかりしているので、お肉料理にも合わせやすく、またお寿司の酢飯にもフィットすると云われております。
キリっと!冷やして頂ければ、もう一つの夏酒としておすすめの1品です。お燗もバッチリ味わいが膨らみ切れ抜群となります。
獅子の里 超辛純米酒
原料米 糀:出羽燦々(山形県産)掛:石川門(石川県産)
精米歩合 65%
使用委酵母 熊本酵母
日本酒度 +9
酸度 1.8
アミノ酸度 1.4
アルコール 15度
当初の「鬼ごろし」の由来を目標に醸しております。