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Other 2019/08/19

「獅子の里」名前の由来について

代表銘柄「獅子の里」の名前の由来をご紹介させていただきます。

山中温泉の歴史は古く、今から1300年前に奈良時代の高僧・行基が発見したと伝えられています。行基は丸太に薬師仏を刻んで祠を造り、温泉のお守りとしました。多くの人が山中を訪ね、その湯で病と疲れを癒したとされます。

元禄二年、俳聖松尾芭蕉は奥の細道の旅の途中、この山中温泉に九日間杖をとどめました。芭蕉は薬師堂を詣で、温泉につかり、風光明媚な景色を心から楽しみ、この地の酒を愛飲しておりました。芭蕉は山中温泉を大変気に入り、扶桑三の名湯とたたえ一句。
〝山中や 菊は手折らじ 湯のにほひ〟
山中の湯に浴せば不老長寿の菊の露を飲むまでもない・・・それほど素晴らしい湯だと褒め称えてくれました。

そして山中節の一節に、「薬師山から湯座屋をみれば獅子が髪結うて身をやつす」とあります。

昔、山中温泉の旅館に内湯が無かった時代、山中温泉の中央にある「菊の湯」に湯治客をご案内しておりました。入浴中、接客の湯女たちがお客様の浴衣を頭から被って待っている姿が獅子舞の獅子に似ていたことから、山中温泉の中心部を「獅子の里」とよんでおりました。

山中温泉の地酒「獅子の里」を今後ともよろしくお願い申し上げます。

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